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卒業式

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 20日(月)たいへん春らしい素晴らしいお天気になり、卒業式が挙行されました。卒業生・在校生の態度も立派で厳粛な中にも涙ありのとても素敵な卒業式だったと思います。ありがとうございました。
校長式辞                      
 日に日に暖かさを増し、正門の桜のつぼみも大きく膨らみ、今にも花開こうとしています。103名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは本日をもって中学校の全課程を修了されました。
 この春の良き日に、江東区教育委員会をはじめ多くのご来賓の皆様方、ご家族の皆様のご臨席を賜り、江東区立第三亀戸中学校第61回卒業式を盛大に挙行できますこと、心より厚く御礼申し上げます。
 さて、卒業生のみなさん、ただ今、一人ひとりに気持ちを込めて卒業証書を渡しました。緊張した表情の中にも充実感や満足感を見ることができ、とても嬉しく、そして頼もしく思いました。
 振り返ると、皆さんは、新型コロナウイルス感染症が拡大し、約三ヶ月の家庭での自粛生活を余儀なくされた中での新入生でした。分散登校、分散授業から始まった中学校生活。なかなかクラスの友だちとも顔を合わすこともできない時期も続きました。給食時は一皿給食、二皿給食、会話も制限され壁に向かって食べたこともありました…。様々な行事も中止になりました。しかし、その中で、PTAから寄贈していただいた「気持ちを一つに」との思いが込められたお揃いの三亀Tシャツで学年運動会を実施しました。あの時の青空と皆さんの笑顔が「希望」という言葉で強く印象に残っています。
 2年次は緊急事態宣言でギリギリまで実施できるか不明だった移動教室。ウオークラリーの珍道中は素敵な思い出に残ったことでしょう。
 3年生となりコロナ禍で不安定ではありましたが、多くの行事を実施し、全ての行事を皆さんの力で盛り上げてくれました。運動会での大きな声援とクラスが一つになった「綱引き」。文化発表会での学年合唱やビブリオバトル、真剣に見入り、真剣に考えた演劇、そして、会場全体が一つになった吹奏楽部の演奏、本当に素晴らしかったです。そして、先日、4年ぶりに行われた合唱コンクール。3年生の歌声とハーモニーは、確実に1,2年生の心に届き、来年に向けての目標となりました。
 行事だけではありません。皆さんから届く毎日の気持ちよく元気なあいさつは、まさに「日本一!」でした。
 「できないことを嘆くのではなく、できることを精一杯頑張る!」そんな3年生でした。
皆さんが、新たな三亀中の伝統を築こうと引っ張ってきてくれたこと忘れないで下さい。心から「ありがとう」を伝えたいと思います。
 そして、この会場にいる1,2年生。3年生のこれまでの頑張りを讃え、見習いながらこの3年生の「思い」を受け繋げていってほしいと思っています。
 ここで、卒業に際し、皆さんにお願いがあります。皆さんは、4月から高等学校で学び、更には大学等に行って社会人となります。これからの社会や世界は、次々と変化し、予想も困難となっていくでしょう。例えば現在のようなコロナ禍での生活はもちろんですが、皆さんの周りには多くの外国から来た方々が暮らし、一緒に働く社会になっています。つまり、国際化しているということです。そのような社会の中では、「年齢、性別、国籍、人種、民族、宗教、障がい、性的指向」であることを理由に差別をせず、これらの相違を個性として尊重し、多様性として受け入れることが大切です。そして、お互いの立場や生き方、考え方を聞き、理解を深めることと同時に、自らの知識も深めてほしいと思います。これは、「ダイバーシティー」という考え方で予想困難な社会を生き抜くために必要な力となるでしょう。君たちが将来、日本だけでなく、世界各地で活躍することを大いに期待しています。人と人が傷つけ合うことのない世界をつくってください。また、この地域の繁栄や三亀中のサポーターとして帰ってきてくれることも期待しています。
 最後になりましたが、保護者の皆さま、本日はお子さまのご卒業、誠におめでとうございます。大切に育ててこられた保護者の方々の、今日の日の喜びも感慨ひとしおのことと存じます。この3年間、本校にお寄せいただいたご支援とご協力に心より感謝申し上げます。
 さあ、卒業生の皆さん。新しい世界に向かって、胸を張って、笑顔で飛び立ってください。嬉しいことがあったときも 自分を戒め 「日々前進」。悩んで苦しんでいるときも 希望を求め 「日々前進」皆さんの前途に幸多かれと祈り、式辞といたします。

公開日:2023年03月22日 08:00:00